-前回までのあらすじ-
たまたま帰りが一緒になった社長と間
お互い車に向かう途中、社長から飲みのお誘いが。
しかし、ちょっとした勘違いから飲みの誘いを断ってしまった…
その後、間の運命はいかに!!
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二月四日
昨日のこともあり、僕は社長との接点を作らないように必死だったんです。
社長を顔を合わせない=昨日の話を持ち出させない=時間が全てを解決してくれる!!
最強だ!!!すばらしい計画だっ!!
全てにおいて完璧な作戦だ!!!
どこが!?と言われようが、自画自賛かよ!?といわれようが
今僕に出来る精一杯がこれなんだからいたしかたないんです。
AM11:45
あと15分、あと15分で長かった前半戦のホイッスルがなる。
しかし、チキン野郎間さんは一枚の紙を凝視していた。
くっ・・・こんなときに何でコピーなんか・・・
たった1枚、たった1枚のコピーをとるために僕は命の危険を犯さなければいけないのか
そう、我が社のコピー機は事務所にしかないのである。
そして、普段フラフラしている社長はなぜか事務所の自分の席に張り付いたように動かない。
全くすばらしいことだねっ!(^-^)b
間は事務所の扉をそろーっと開けた。
そう、オイラは忍者!!むしろ透明人間!!
今事務所にいる人には僕の存在に気がついていない!!
ぴっ☆
そう、この軽快なコピー機の音だって幻聴だ!!
ぴっ☆ぴっ☆
そう、これはきっと選ばれし者にしか聞こえない、RPGで言うレベルアップの効果音のはずだっ!!
ぴっ☆ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴー!!!
ふふ
ふふふふうふふふっふ…
こんなときにエラーですか。
しかも紙詰まりと来たかコノヤロー。
いや、落ち着け自分。
僕は透明人間、周りから見ればただのコピー機のエラーにしか過ぎない。
とんだ怪奇現象だとしても。
必死にコピー機との格闘を終えた間。
後はコピーをして、来たときと同様にそろーっと退散するだけだ
そのとき…
た、たっ、たった!!
社長が立った!!
おじいさん!!社長が立ったよ!!
これが社長でなくクララだったのであれば涙を流さずにいられない状況だ!!
しかし、クララという人名が社長に変わっただけで冷や汗を流さずにはいられない状況だ!!
僕は急いだ。
しかし、嘲笑うかのごとくコピーが終わらない。
たった1枚コピーするだけなのに、いつもの倍かかってる!!…気がする。
社長「間!!」
間「ふぁいっ!!!?」
き、きたーーーーーーーーーー!!!
前半終了間際にきたーーーーーーーー!!!
びっくりして変な声でたーーーーーー!!!
社長「今日、消防署で来るから」
間「・・・・・・・・・・・ぇ?あ、は、はい。そうですか」
とりあえず助かりました。
九死に一生を得ました。
消防署のことを僕に報告したのは、僕がその資料(建物に関する)を持っていると思ったらしいです。
・・・僕、ただの平社員なんですが?
こんな危険があったら僕の身がいくらあっても足りないと思い、とりあえず先輩に全てを報告しました。
先輩「社長は忘れっぽいけどそういうことはガッツり覚えてるんだよー。明日あたり言われるかもね(笑)」
まじっすか!!?
結論から言うと
二月五日
特に表記事項なし。
よかった。
社長が正真正銘のアホでよかった。
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